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漫画リテラシーとは

さて、みなさんは漫画リテラシーという言葉を聞いたことはあるだろうか?

これは簡単に言ってしまえば漫画を読んでその内容を理解する方法や仕方のことである。

この記事ではその漫画リテラシーについて触れていきたい。

そもそもリテラシーってなんだ

リテラシーという英単語に聞き覚えはあるだろうか?

一度くらいは耳にしたことがあると思うが、その意味をきちんと覚えている人は少ないのではないだろうか

リテラシーとは何らかの表現されたものを理解、ないしは解釈をし、分析して改めて表現することを指す。

日本では書かれている文字を理解できるかどうか?という意味で昔は使われていたようであるが、それはまあいい。

つまりは、書かれていることをきちんと理解できる能力のことをリテラシーと呼ぶのである。

漫画リテラシーとは漫画を正しく理解できる能力

漫画なんて描かれていることをそのまま読み取っているだけなんだから、そんなごたごた言うな。そう仰りたい人もいるだろう。

しかし、考えてみてほしい、我々は漫画というものについて理解があるため漫画を読むことに関してむずかしさを感じることはない。

なら、生まれて一度も漫画を読んだことがない人なら?文化が違う人なら?

そう、漫画を読めるというのは高い知能と漫画に対する知識があるからできる行為である。

例えばアメコミなどをあなたは読んだことがあるだろうか?

日本の漫画に慣れ親しんだ我々にはその擬音の使い方などに少し違和感を覚えるはずである。

逆に海外の人達からすれば日本の擬音によく使われる「オトマノペ」を理解するのは苦労するそうだ。

また、海外向けに出版した漫画を見てみるとキャラクターの台詞などは訳されているのに対し、

擬音など””音””を表す部分は手を加えられていないことが多い。

それは海外とは音の聞こえ方などが異なっていることもあるし、作中の擬音というのは「絵の一部」であるからに他ならない。

漫画は本当に面白い芸術のひとつ

上で書いた通り擬音の扱い方ひとつでも日本の漫画の擬音表現に対するリテラシーがあるかないかでは読者の感じ方は全く違うことは理解してもらえると思う。

そしてこの漫画リテラシーについてわだかまりを持ちながら漫画を読む人も少なくはないはずだ。

最近の漫画の絵柄が、もしくは昔の漫画の絵柄や作風のせいで、作中に何を表現しているのかわからない。

そして「この漫画はおもしろくない」という結論付けにいたるわけだ。

読む漫画のジャンル、作風、絵柄によって範囲が限定化されて、他には手が進まない。という事態が起きたりする。

これは非常にもったいないと私は思う。

好みなどは千差万別で当たり前ではあるのだが、多くの作品での作風を受け入れて、

作者が表現したいものをできる限り感じ取ってより多くの漫画を楽しんでほしいと私は思う。

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武士道は死狂ひなり、王道、けれど衝撃

このタイトルは武士道を表した書物『葉隠』の一節である。

あの皆さんご存知有名な「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」の一節もこの『葉隠』のものだ。

今回紹介する時代劇漫画『シグルイ』(原作・南條範夫、作画・山口貴由)はタイトルの一節に由来する。

意味は「武士道は死に狂いである。一人を殺すのに数十人がかりでかなわないこともある」というものだ。

完成された王道、だがしかし、意外な結末に圧巻!

物語は駿府城での二人の主人公の御前試合の場面から始まる。

そしてこの二人の浅からぬ因縁を紐解くように回想から始まる物語。

それは復讐に次ぐ復讐という救いのない物語。そして、決闘の結末へと繋がる。

その結末にあなたは何を感じるのか、ぜひ私は多くの人の感想を聞きたいくらいである。

この作品は非常にグロテスクな描写が多い。

絵柄もおそらく万人に受け入れられるようなものではないだろう。

だが決してそれだけで毛嫌いせずに読んでほしい。

好き好んでエログロを描きたいわけではなく必要性があるのだということがとてもよくわかる。

封建社会の歪さ故に翻弄する武士達、または男と女。その結末の残酷さ、過程の残酷さ。

夢のようなハッピーエンドなど生温いと言わんばかりに現実的な残酷さを描ききったこの『シグルイ』

絵柄も、ストーリーも、登場人物達も、戦闘描写、心理描写もまたは残酷描写も。

全てがこの作品を構成する大事な要素であり、その様々な要素を詰め込み、まとめているこの漫画は漫画としてかなり完成されている。

ともあれ確かにグロテスクが本当に苦手だという人は画力の高さも相まって気持ち悪く見えるので無理にはおすすめできない。

特に女性や子供にはあまりおすすめできないのがおしい。

それゆえに緊迫感や緊張感は他作品の類を見ないほどに高いものなのだが……。

この作品における人の命はとても軽い。

封建社会という背景のために組織の名誉や主君の命に比べれば他の人の命は飛べば吹くくらいに軽いように扱われている。

その冷酷性、残忍性を持った封建社会の掟に則っている作中の登場人物達はその誰もが死に得る。

この漫画における命の軽さというものは重要人物においても例外でないために、戦闘シーンや、様々なシーンで凄まじい緊迫感を生み出しているのだ。

絵柄や作風もさることながら、実にこの作品はリアルである。

そのリアルさにあるのは作者のテーマの一貫性から来ているものだろう。

『シグルイ』は武士道の残酷なまでに不条理で暗いネガティブな側面をこれでもかという程に映し出した作品である。

武士道とはマゾヒズムの極地であるという作者の一貫した主張を作品の至る所に感じる。

そのブレることのない主張を究極的に緻密に描き切ったこの作品には異常なまでのリアルさを感じざるを得ない。

まさに「武士道とは死狂ひなり」をその高い画力と作者の芯を持ってして描き切った大作なのだ。

ぜひとも少しえぐい作風を毛嫌いせずに目を通してほしい。

ほんわかギャグ日常物、でもしっかりとした構成力

商店街を通るとシャッター通りになっている。

昔は多くの人で賑わったであろう往来に今は時が止まったようにさえ思う光景を見ると寂しくなる。

けれど、同時にどこか懐かしいような気持ちになる。

そんな下町の雰囲気を醸し出す日常ギャグ漫画を紹介したい。『それでも町は廻っている』(石黒正数)

商店街のメイド喫茶が舞台

メイド喫茶と言えば昔少し話題に上ったことがあると思う。

私はまだ行ったことはないが、今なお続いているところも多いそうなのでイイモノなんだろうと思う。

この漫画の舞台は下町風情溢れる商店街内のメイド喫茶である。

ただし、ここに登場するメイドさんはいわゆる『萌えー』な感じではない。

何故なら店主がお婆ちゃんなのだ。

もちろんメイド喫茶なのでお婆ちゃんがメイドの格好をしている。

なんともいかつい試みである。

だが安心して欲しい、お婆ちゃんが主人公ではない。(それはそれで読んでみたいが)

そこでアルバイトをすることとなった探偵小説好きの少し間の抜けた少女がこの作品の主人公である。

この作品はいわゆる日常系ギャグ漫画であるのだが、その話の作り方がとても様々である。

時には色恋沙汰からミステリー、SF、ファンタジーと本当に色々な角度から楽しませてくれる。

そしてそのどれもが、鮮やかな構成で描かれているので全く気持ち悪くない。

作者の引き出しの多さもすごいが、その話の作り方がとてもうまいのだ。

さらに各エピソードにクスりと笑わせてくれる小粋なギャグを仕込んでくる。

爆笑するようなギャグではないが、うまいなぁと感心する様な面白さを感じる。

そして多くのエピソードにおいて、どこか温もりを感じるのだ。

下町的で家族的な暖かさを作品を通して持っている。

この作品にはギャグと優しい日常があり、その雰囲気が読者を『それ町』の世界へと連れて行ってくれる。

この『それ町』を私は読み返すほどに面白さが増す作品であることを強調したい。

この作品を私は何度も何度も読み返している。

それは読み返すたびに新たな発見があるからだ。

この作品は時系列がバラバラに描かれている。

順序良く物語が時間経過と共に進んでいくというわけではなく、登場人物の過去の話に飛んだり、少し未来に飛んだりする。

けれど読み進めているうちは、別に違和感を感じることなく自然に楽しめる。

むしろ作品を読み進めていって時系列の繋がりを感じた時に少し感動を覚えるくらいだ。

「あーなるほど!それでこうなって、あーなるのかー」といった風に素直に納得させられるし、その気付きによってニヤニヤさせられる。

この作品の凄いところはその作品内での時間の使い方が非常に上手いところである。

俗に言う『サザエさん時空』(同じ年を繰り返すこと)を用いずに作品を膨らませるその手腕には感心せざるを得ない。

そのために何度か読み返しているうちにやっと気付けることもあって、本当に読めば読むほど味が出る漫画である。

ぜひとも繰り返し読み返して楽しんでほしい。

繊細な風景描写で神秘的な雰囲気を心から感じる作品

たまにではあるが、私は美術館に行きたくなる。

私は芸術にはとても疎いので結局は行かないのだが、行きたくなる。

何故だかはわからないけれど、神秘的な雰囲気を感じたくなるのだ。

この記事をご覧のあなたにもふとした時にそんなことを思うことはないだろうか?

今回紹介したい漫画は現在も絶賛連載中である森薫の『乙嫁語り』(読みはおとよめがたり)である。

この作品は2014年にマンガ大賞で大賞を受賞しており、その名を聞いたことのある人も多いのではないだろうか。

緻密で繊細な確かな画力で描かれる世界観はまさに芸術

この作品、とんでもなく描写が細かく描き込まれている。

作中の小道具、登場人物の衣装から風景に至るまでとんでもなく細かく繊細に描き込まれているのだ。

その描き込み具合をまず一読していただきたい。

作中で登場人物達が身に纏う衣装の美しさなど、目を奪われる程である。

全体を通しても本当に尋常ではない描き込みっぷりに驚きっぱなしだ。

私はページをめくる度にその綺麗な風景や装飾品などに驚きと感動でニヤけてしまったほどだ。

何よりすごいと感じるのはそれほどに凄まじい描きこみなのにクドく感じてしまったり鬱陶しく感じることなく、ただただ華やかなのである。

編み物などをしているシーンなど、神秘的な刺繍の模様と相まって、神秘的で素敵だとしか言いようがない。

連載漫画でこの尋常ではない描き込みっぷりは変態的(良い意味で)だとも言える程に凄まじいものであると思う。

しかも神秘感は作中の背景設定からも来ている。

作中の舞台は19世紀後半から20世紀前半程の中央アジア。

日本には馴染みが薄く、どのように暮らしているかなど覚えがないはずである。

そのためか美しく描かれる異国の地の風景はすごく想像が掻き立てられる。

そこに住まう人々、遊牧民達の生活風景などが描かれているのだが、なんとも素敵な異国情緒ある雰囲気である。

とてもロマンチックな歴史ファンタジー物である。

日本には馴染みのない生活様式や共通意識、それらも突飛に感じずに素直に受け入れられる。

本当に綺麗な絵と相まってうっとりするような雰囲気がこの作品を包んでいる。

そして物語の簡単なあらすじなのだが、最初からクライマックスである。

この物語の第一話で物語の中心となるアミルとカルルクはアミルがカルルク(12歳)に嫁いでくる形で結婚する。

結婚に至るまでのなんやかんやはとりあえずそこになく、第一話で新婚さんとなるのである。

そして結婚してからの生活やら、部族の対立などなどが描かれるわけである。

そして他にも語られるまた違った登場人物達の嫁入りの物語。

そのどれもが素敵で心温まる話であり、それぞれの登場人物に魅力も感じられる。

芸術的なまでに洗練された異国の風景とそこに登場する人物達には憧れに似た幻想的な想いを抱かせてくれる。

何か綺麗なものを見たくなったらこの作品を手に取って神秘的な異国の香りを感じとって欲しい。

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